グリンダムの王族
「いや、あの、、、」

クリスはちょっと困ったような顔をしつつ口を開いた。「俺は10日くらいで自分の国に帰らないといけないんだけど、、、」

少女が黙ってクリスの言葉を聞いている。
クリスは覚悟を決めたようにリズを見て言った。

「その間に、都合のいい時はないかな。
グリンダムを案内して欲しいんだけど」

彼の言葉にリズは少しの間目を丸くして黙っていた。
クリスはそんな彼女の反応を見て、とっさに後悔した。

―――会ったばかりで、いきなり何言ってんだ、、、。

クリスが自分の言葉を取り消そうと口を開きかけた時、リズが、

「、、、私、、自分が働いている街くらいしか知らないんですけど、、、」

と言った。
そしてニッコリと微笑む。

「それで良ければ」

クリスは目を丸くしてリズを見た。そして、大きく頷いた。

「うん、それでいい!」

クリスの言葉に、リズはまた優しく微笑んでくれた。

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