グリンダムの王族
翌日早朝、ラルフ王とギルバード率いる近衛騎士隊の騎士達は、アルンハイム王国を目指して出発した。

ラルフは去り際にカインに向かって、「後のことは頼んだ」と残していった。

王の去った後、カインは即座に将軍とアランを呼び出した。

「ラルフの指示により、軍を半数ファラントに移動させる。
目立たないよう、分散して動かしてくれ」

カインの言葉に将軍は目を見張った。

「ファラントに軍を、、、?
何故でございますか?!」

今まで何も聞かされていなかった将軍にとっては寝耳に水だった。

カインはかいつまんでギルバードの疑惑について説明した。
アランは将軍の隣で黙って聞いていた。
将軍は驚きで固まった。

「間違いないのですか?
もし間違いであったとしたら、大変です。
ゴードに攻め込んでしまっては、後には退けません」

最もな懸念を口にする。

「残念ながら確たる証拠は挙がっていない。
今回ギルバードが行動を起こせば、それが証拠となる」

カインがそう説明すると、将軍は困惑の表情を浮かべた。

「ですが、ファラントに移動してしまった後はギルバードの行動を知ることはできません。
攻め入るかどうかの判断は、どのように?」

その質問に、カインはちょっと苦笑する。

「判断はできない。どちらにしろ、攻め入ることになる」

「それで、、、いいのでしょうか、、、」
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