グリンダムの王族

その頃、議会を終えたラルフとカインは2人だけ議会の部屋に残って話をしていた。

議会の後にその会での議題について2人で検討するため、
こうして残って話をするのは恒例だった。

「ファラントでの婚儀には、お前が出席してくれ」

ラルフの言葉にカインは「分かった」と応えた。

王がそうそう国を離れるわけにはいかないので、
王弟であるカインが代理として出かけることはよくあることだった。

「護衛にアランを連れてってやろう」

笑みを浮かべつつ言った弟の言葉に、ラルフは苦笑した。

「やめてくれ。婚儀の前に部屋に呼び寄せかねない」

カインはその言葉に楽しそうに笑った。

「、、、完全な政略結婚だ。セシルには悪いことをするな」

不意にラルフが呟いた。独り言のように漏れたその言葉に、
カインはふっと笑みを浮かべた。

「大丈夫だって。
あいつはたくましいからさ」

カインの言葉にラルフは小さく頷いた。

「でもさ」

不意にカインがラルフを見て言った。

「なんでファラントに嫁にやるの?あの国って同盟結ぶとなんか利益あるっけ」
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