グリンダムの王族
翌日もいい天気だった。クリスは昨日とうって変わって明るい気分だった。

宰相に、「今日は朝からセシル姫と出かけるから」と嘘を言い、
また地味な服を着て部屋を出た。
そしてセシルの部屋に向かう。

嘘をついて出てきているので、話を合わせてもらう必要がある。
どうせセシル自身は自分と過ごす気など無いに違いないから、
問題ないだろう。

そんなことを考えながらセシルの部屋に着き、
その部屋の見張りの兵士に取り次いでもらおうとしたが、
セシルは庭園に行っていると言われた。

すぐにその足で庭園に向かう。



セシルはすぐに見つかった。
ただ一瞬彼女であるということが分からなかった。

セシルは今までクリスが見たようなドレス姿ではなく、
男のような動きやすい服装をしていた。
そして手には剣を持っている。

一緒にいる騎士と、どうやら剣の稽古をしているようだった。

2人は稽古の手を止めて話をしている。
背の高い男を振り仰ぐようにして、セシルが話しかけている。
見詰め合うようにして話をする2人は、なにやらただならぬ雰囲気だった。
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