グリンダムの王族
馬に乗って1人城を出たアランは昨日王子の馬をみかけた湖へと向かった。

彼の思ったとおり、クリス王子は今日もそこに居た。
亜麻色の髪の少女と並んで座って話をしている。
今日は昨日より近づけたので、その姿をはっきり捉えることができた。

ただ話をしているだけで、特にそれ以上のことはない。
アランは2人にある程度距離をとった場所で、その光景を見ていた。



湖のほとりで他愛もない話をしていたクリスとリズだったが、その時間もあっという間にすぎていった。

リズが夕食の時間を気にして、「そろそろ行かないと、、、」と言った。

クリスはその言葉に小さく頷いた。そしてリズを見る。

「もうすぐ国に帰るんだ、、、」

リズは少し間をおくと、「いつ、、、?」と聞いた。

「もう2,3日したら、だと思う」

曖昧な答えに、リズは頷いた。そしてクリスを見る。

「結婚の話、、、」

クリスの心臓が大きな音を立てた。

「ご両親に、気持ちを話してみるといいと思う。
親御さんは自分の子の幸せが一番だって思うから、、、。
きっと分かってくれると思う」

リズの言葉に、クリスは何も言わずに彼女を見た。
胸が熱かった。

リズに言われると、勇気が出そうな気もした。

「、、、両親に言って、分かってくれたら」

クリスはそこまで言って、少し黙った。リズはじっとクリスを見ている。

「また、きみに会いに来てもいい、、、?」
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