4人4色。
「お前、もうすぐ誕生日?」


いきなりふられた話に少し戸惑いながら答えた。


「あ、うん。
覚えててくれたんだ。」


「覚えてなきゃおまえギャーギャーうるせーから。」


その言葉にあたしの去年の誕生日を思い出した。


たしか、去年は高校に入ったばっかでいろいろ立て込んでてみんなに誕生日忘れられてたんだっけ。

で水也が急いでケーキ買ってきて誕生日プレゼントはその夜みんなで買いに行ったんだ。

「去年のお前の怒りよう、今年はもう勘弁。」

そういってにやりと意地悪く笑った。


「だって水也達の誕生日はいっつも盛大に祝ってるのにあたしだけ忘れられてたなんて怒るに決まってんじゃん!
誕生日プレゼントだってサプライズがよかったのに結局あたしも一緒に買いに行ったしさ―」
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