4人4色。
朝起きて、隣の布団にいないママを見たときにはもう、嫌な予感はしていた。


ケータイの時計を見るとまだ6時で、襖一枚でくぎられられた台所からバタバタとママの足音が聞こえた。


この襖を開けるのがなぜだか怖い…


でもずっとここにいるわけにはいかない。


そっと襖を開けて除くと、ママはすでに私服に着替えて電話をしながら、身支度をしているようだった。


あたしとばちっと目が合うと急いで電話を切り、あたしに駆け寄った。


「な…どうしたの…?」


「おはよう雅。
あのね、パ、パの様子が変みたいなの。
いまからママ、ちょっと病院行ってくるから雅は待ってて。
すぐ帰ってくるから、ね?」


あたしの肩をしっかりつかんでじっと目をみて説得するようにいった。
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