男子、恋をする

「大城自身は気付いてなかったが予兆はあった。普段は他人に無関心の鮎花が大城には自分から積極的に関わっていた」


「…………」


それは俺の猫かぶりの化けの皮をひん剥こうとして虎視眈々と狙ってたからですよオニイサマ……。


あんな凶悪な恋のアプローチがあってたまるか!


「それに極めつけは先日の……その、胸部へ自ら」


「逆セクハラだよな、不可抗力だよな、俺は被害者だよな!」


「……面目ない」


言い淀んで詫びる会長の生真面目さったら……ちょっと不憫だ。


確かにあんな直接的で捨て身のアプローチを引き合いに出されれば、俺だって認めざるを得ない。


だって前科もあるし。
指をパクリとやられちゃったしな……。


あれも今思えば、君原妹なりのアプローチだったのかもしれない。


……なんつーか、見かけによらず大胆っつーか豪快っつーか。
やっぱりクールビューティの二つ名が泣いてるぜ。


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