男子、恋をする
寿梨だけに留まらず君原妹にまで、俺の素顔が知れてしまった。
……不覚。
せめてもの救いは、バラしてやろうとかそういう黒い感情が二人に見受けられないコト。
その代わり、
「大城くんみたいな外面ばっかり気にしてるヘタレた男に惚れられるなんて寿梨も災難ね。つくづく男運が悪いわ」
「…………」
「目のつけどころは悪くないけど。寿梨が大城くんを嫌ってる時点でダメね。さっさと他を探した方がいいわ」
「…………」
いつもの寡黙さが嘘のように、斜め後ろから無表情な君原妹が饒舌に俺をイジメてくる。
那津といいコイツといい、なんでこうもSスイッチばかりを押してしまうんだ……俺。
かぼちゃパンツと白タイツをしっかり握り締めた君原妹を一瞥し、
「くれぐれも、内密でお願いします」
生徒会室のドアノブに手を掛けた。
ハイハイと軽くあしらう君原妹。
……果たして信じて良いんだろうか。
非常に不安だ。