空色


住所にあった場所には、可愛らしいアパートが建っていた。

彼女のアパート番号を確認して、階段を上がる。

朝だからか、スーツを着た出勤前であろうお兄さんとすれ違う。

一瞬だけこっちを見たような気がして振り返ってみたけど、駆け足で階段を降りて行ったお兄さんはもう後ろ姿しか見えなかった。

“モーガン?”

“うん?あ、この階じゃない?Aの…”




そんな偶然あるわけない、きっと気のせいなんだから…




< 120 / 132 >

この作品をシェア

pagetop