不思議の国のアイツ -暴走族総長純情伝-
「それが、今日はバッチリだってさ。」
「どういうこと?」
「今日は、昼休みにケーキ屋まで行って、イケメンのシフト聞いてきたって。」
「そうなんだ・・・。」
私は、昨日、リョウが言っていた事を思い出した。
「あ、でも、今日は、やめといた方が・・・・」
「ちょうど、よかったぁ~。私、昨日のケーキ美味しかったから、今日、お父さんにも買って帰ってあげようかと思ってたの。」
私がしゃべっている途中で、マイがうれしそうに話しだした。
「で、ルミは?」
「ルミさんも行こうよ。」
ミヤビとマイが、私を見る。