不思議の国のアイツ -暴走族総長純情伝-

「ほら、ルミもこういってることだし。」


「ね?」



さくらと美咲は、意地でもコウを連れて行くつもりの様子。



「・・・私、先、行ってるね。」



私は、そんなコウとさくらと美咲を置いて、ミヤビとマイのところに戻る。



「いいの、あれ?」



ミヤビが、コウとさくらと美咲を見て私に聞いた。



「私が、決めることじゃないし・・・ほら、なんか天気も悪くなってきたことだし、早く行こう?」



空は、今の私の気持ちと同じように厚い雲が空を覆い始めていた。



「そうだね。」



私とミヤビとマイは、ケーキ屋へと向って歩き出した。



< 113 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop