不思議の国のアイツ -暴走族総長純情伝-
「ほら、ルミもこういってることだし。」
「ね?」
さくらと美咲は、意地でもコウを連れて行くつもりの様子。
「・・・私、先、行ってるね。」
私は、そんなコウとさくらと美咲を置いて、ミヤビとマイのところに戻る。
「いいの、あれ?」
ミヤビが、コウとさくらと美咲を見て私に聞いた。
「私が、決めることじゃないし・・・ほら、なんか天気も悪くなってきたことだし、早く行こう?」
空は、今の私の気持ちと同じように厚い雲が空を覆い始めていた。
「そうだね。」
私とミヤビとマイは、ケーキ屋へと向って歩き出した。