不思議の国のアイツ -暴走族総長純情伝-
第3節:ケーキ屋
放課後、私は、ミヤビとマイ、鳥井さくらと山田美咲の5人で学校近くのケーキ屋へと向っていた。
「本当にカッコイイ人いたんでしょうね?」
ミヤビが鳥井さくらと山田美咲に詰め寄る。
「ホントだってば、ね、美咲。」
「ミヤビも見たら驚くって。」
鳥井さくらと山田美咲が、うれしそうに答える。
私達は、昼休みに学校の外に昼食を食べに出た鳥井さくらと山田美咲が、超イケメンがケーキ屋で働いていたという情報を持ってきたから、向っている途中だった。
「超イケメンってどんな感じだろうね、マイ?」
「・・・うん。そうだね。」
「・・・?あれ、あんまり興味ないの、マイ?」
私は、あんまり興味の無いようなマイと話す。
「え、ううん。興味あるよ。私は、ミヤビさんと違うから。」
半分笑いながら、マイが答えた。
「よかった。安心したよ。」
私もマイの返答に思わず笑いがこぼれる。