不思議の国のアイツ -暴走族総長純情伝-
第4節:お弁当
昼休みになり、昨日と同じようにミヤビが私とマイを昼食に誘ってきた。
「ルミ~、マイ~、お弁当食べよう。」
「・・・ミヤビって本当にお昼だけ、元気だよね。」
私は、少しあきれた表情でミヤビを見る。
「何言ってるのよ。昼食は、女子高生の至福の時でしょ。テンションが上がるのも当然よ!」
ミヤビは大きな胸をはる。
「・・・どう思う、マイ?」
私は、マイを見る。
「・・・違うと思う。」
「私も・・・。」
「もう、そんなことはどうでもいいから、早く芝生に行こう!」
ミヤビがせかすので、私とマイは、笑いながらミヤビの後をついて昨日の芝生に向った。