かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~


それでさらに心配になって、私は海さんに電話をする事にした。


「もしもし?」

「あ、夜分遅くにすいません。桃香です」

「桃香ちゃんから電話なんて嬉しいなぁ。どうしたの?」

「あ、あの陸くんと連絡がつかなくて…心配になって…」

「え?陸?陸なら、もう部屋に居るよ。ってか寝てるかも知れないけど…」


気まずそうに答える海さん。



「あ…そうなんですか?」

「起してこようか?」

「あ、いえ…いいんです。家にいるならいいんです。心配だっただけなんで、寝かせてあげてください。」

「そう?じゃあ、明日連絡あった事だけ伝えておくね。」

「ありがとうございます。すいません。こんな事でお手数おかけしちゃって…」

「何言ってるの?桃香ちゃんの声が聞けただけでも俺嬉しいから!いつでもかけてきてね!」

「あはは、ありがとうございます。じゃあ、おやすみなさい。」

「うん、おやすみ。」


電話を切って、無事だってわかったけど、
なんかとってもモヤモヤしてた。

だって、今まで陸くんとはこんな事なかったから…

あのクリスマス前の大喧嘩だけだし…

毎日連絡くれるのにな…

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