生意気生徒と塾講師



「へ..へぇ〜先生彼女いたんだ...」



「え?聞いてなかった?
てっきり聞いてるかと思った」


「聞いてるわけないじゃん。」


バカだ私
勝手に期待した自分が悪いのに八つ当たりしてる。

「沙羅ちゃん?どうして泣いてるの?」


「えっ」
頬に手を当てたら
肌が濡れていた。


「いやだ先生泣いてないよ!!ちょっと目にゴミが入っちゃって!!
てかこんな時間じゃん!?
早く帰らなきゃ見たいテレビがあったんだ!!!
それじゃ、バイバイ先生」


「あ、うん。ばいばい」


そんなの嘘
いつもまだ話してる時間見たいテレビなんかないただあのまま話を聞くのが辛いだけ。

はあ
告白もしてないのに玉砕だ‥。
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