forever~愛しい人へ
横に座ってる陽菜を見て
顔が赤くなるのがわかる。
透き通った白い肌に
整った顔。
綺麗に巻かれた髪の毛。
思わず抱きしめたくて
好きだって言いたくて
でも素直になれない俺は
チャラい俺を演じるんだ。
「てか陽菜って顔に似合わず
毒舌だし強気だよなー。」
俺がそう言うと陽菜も
少し反抗して答える。
「顔に似合わずって何よ」
「顔は可愛いのにな♪」
いつもの調子で言うと
陽菜の顔が赤くなった。
そんな顔を見られたくないのか
陽菜は俺から目を逸らした。
「大嫌いな奴に可愛いって
言われて赤くなってんなよ」
大嫌いな奴とか自分で
言っときながら切ない…。
「なってないし」
反抗する陽菜。
「なってるし」
また反抗する俺。
「なってな…」
陽菜が言う前に、俺は
陽菜を抱きしめていた。
駄目だってわかってても
理性が抑えられない。
「え?ちょ…離してよ」
陽菜は俺から離れようと
必死だけど逃がしません!
だって俺わかったんだもん♪
陽菜がドキドキしてること。
少しだけ…このままで。
期待してもいいよな?