恋文~先生に贈る最後の言葉【完】



そして時間が立つにつれ先生にどんどん惹かれる自分がいました。

先生に会いたいから何かにつけては職員室にいったり気づくと先生を探す自分がいました。

冬休み、私のことを優しいと言ってくれた先生のことをよく覚えています。

あれは推薦の面接練習でしたね。

私だけ2校の推薦を受けるために面接練習が2日あったんですよね。

でも、本当は1日で終わる予定でした。

2日目にあった私の名前は見事に消されていて担当を見たら先生ですごくショックを受けたのを覚えています。

でも神様は私にチャンスをくれました。

1日目の先生が私に「明日はやらなくていいね?」

そう聞いたんです。

私は「やりたいです」そういいました。

そして本当にやれることになって、隣の部屋にいた先生に会いに行くこともできました。

1日目の担当の先生が「直接お願いして」と言ってくれたからです。

そのとき担当の先生が私の面接の様子について話していましたね。


そして次の日、私は先生と面接練習をしました。

前の生徒は15分くらいで終わらせたのに私には1時間近くかけてくれましたね。

「○○にもこれくらい丁寧にしてやればよかったな」

という先生の言葉覚えています。

そして前日の担当の先生に指摘されたところを先生は逆に褒めてくれました。

「耳遠いんだな」と先生が言ったのに対し

私は「私も耳遠いので」と言ったのを先生は覚えていますか?

その時ですよ、先生が私に「○○は本当に優しいな」と言ったのは。

この言葉を聞いたのは確かあの時2度目だった気がします。

前にも言われたのは覚えているんですがそれがいつだったのか今の私には思い出せません。





< 2 / 11 >

この作品をシェア

pagetop