彼氏=モデルさま!?
お店から少し離れた路地で今あたしは抱きしめられている
「そ…」
「花梨が好きだ」
「…うそ……」
蒼太はあたしの身体を離すと顔をのぞき込んできた
まっすぐな瞳に目が反らせない
「俺が…花梨を好きだって気持ちに嘘はない」
「……」
「…この前ごめん…焦りすぎた…」
「いいの……忘れたから」
蒼太の瞳から解放されあたしは地面に視線を移した
あの時を思い出したくなかった
噛みつくようなキス
それはいつもの蒼太じゃなかった