櫻吹雪
見つけらんねーよ…。


…どうしよう…。


多くの人が賑わう中、走り疲れて建物の影に座り込んだ。



寒い…

しんどい…

もう無理…



ボーっと空を見てた時



ピリリリリリ…

携帯が鳴り響いた。



弥「………はい…、」

ス『やぁチャン!?
今どこにいるの!!??』

弥「華境通り…」

ス『そう!俺らも今から向かうから

やぁチャンは今から言う店についたら
そこでじっとしてて!!』


弥「…藍川の居場所!?
わかったの!?」


ス『ああ!Raminaって店だ!急いで!』

弥「分かった!すぐいく!ありがとな!」

ス『やぁチャン…

…気つけろよ…?』

弥「…ありがと…」


ピッ



Ramina…


藍川…


久しぶりに見たあんたの目は



弥「待ってろやぁぁぁああ!!!!!!!!!!!」



何も、変わってなかったよ。




今度は、助けてやるから。




拳を力いっぱい握って

アタシはがむしゃらに走った。



─────────…

Ramina


弥「やっと見つけた……」



ザワザワとしてる店。

こんな違法のとこ

アタシにとっちゃ全く楽しそうでもなんでもない。



…ストール、ゴメン。


アタシ…



弥「待ってらんねーよ…!」



一気に階段を駆け上がった。



「おい!何だこのガキ!」

「止まれ!」


黒服の男たち。

やっぱ警備すげーな。


でも、今のアタシは



止まらない。


ガンっ!!!!!

バキッ!!!!!


ヤクザとかこの際関係ない。


殴らても蹴られても

痛く感じないのは何でだ。
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