櫻吹雪
待ってて。



今、助けるから。



───────…

ザワザワ…


サ「そうなんですか〜!?
山本さん凄ぉーい!!」



つまんない。
めんどくさい。
はやく、終われ。



ガシャン!!!


「ユリアちゃんどうしたんだ?

むこうのほう騒がしくないか?」

サ(…?)「えー!そうですかぁ??

それより…」






















弥「藍川ぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




サ「………!?」

サ(菅野弥生…!?
…なんで…)



ボロボロになりながら
血だらけになりながら


彼女はアタシの名前を呼んだ。


【ユリア】じゃないアタシの名前を呼んだ。



弥「バカみてぇな顔して接待なんか

してんじゃねぇよ!!!!!!!!!!!!」



「帰れこのガキ!」

「いい加減にしろ!」


サ「…………っ、」



弥「人に合わせて辛い思いしてんじゃねぇよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



「ユリア!誰だアイツ!」

「なにアレー!ありえないし!」





弥「剣道やってる顔の方が…


何百倍も輝いてるっつんだよバカ野郎!!!!!!!!!!!!!!!!!」





サ「………うっ…!!」


誰も、見てないと思ってた。

アタシの努力なんて。



サ『メン!!!』



───見ててくれた人がいた。



弥「お前今…

堂々と歩けんのかぁ!!!!!!!!!!!」


『お前そんな顔で
堂々と歩けんのかよ』


変わらない人がいた。


心配してくれる人がいた。


手を引っ張ってくれる人がいた。



アタシの思いを…


分かってくれる人がいた。



サ「……うわぁあ…」


弥「……藍川!!!

…来い!!」



その手を

握ることができた…







.
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