櫻吹雪

孤独からの脱出

あなたの手は



連れて行ってくれそうな気がした。



希望でいっぱいの

光のなかへ───。



───────…

まともにやっても勝ち目ねぇから

卑怯だけど武器(ビンや椅子)をつかって

従業員らしきやつらを片付けた。





「お゙いユリア!

お前裏切んのか!!??」


ビクッ


藍川がこんな顔してるってことは…

コイツが店長(っぽい)奴かな。


サ「……弥生…」


藍川は震えながら

アタシの手をまた強く握り締めた。




弥「…大丈夫」




「ユリア…

…おめぇ誰のおかげで今まで食ってこれたと思ってんだコラ…

どこにも行くとこねぇガキ拾ってやったんだぞ!!!!???


その俺を裏切んのか?…むしろ感謝すべきじゃねぇのかぁ?」




サ(…………怖い、)




弥「おいコラおっさん…」




「あ゙ぁ!!!!!???

オメェに話してねぇんだよ!!!!!!!!」


バキッ!!!!!!!!!



ザワッ



「やりやがった!」

「アイツ…!」





弥「…アタシはさ…

ヤクザにあんまり悪い印象がねぇんだよ…

…クソ優しい人が1人いたからなぁ…」


「うるせぇよゴラ!!!!!!!!!!

いい加減やっちまうぞ!!!!!!!」





弥「…おぉ……来いよ…」





サ(…な、なに…

…この威圧感…)


「……ゔっ……」


大の大人が、弥生の気迫に後ずさった。



弥「…本当に…
感謝されてぇならな……」

サ「…………?」



弥「ガキのツラぶん殴って目ぇ醒まさせてやれよバカ野郎!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



バキッ!!


弥生は男の上にまたがって殴った。



─────────…

ガンッ!!!!

ドガッ!!!!
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