【短】隣のお兄ちゃんと私
「お…お兄ちゃん?」



おそるおそるした問い掛けに、「ん?」ときれいな笑みで返される。 



こ…こわいっ!



自分でも顔が引きつっていくのがわかる。けど、何かがお兄ちゃんの地雷を踏んだのは確かで、きちんと確かめないと後がこわい…気がする。



「えっと…。な、なにか怒ってる?」



お兄ちゃんの膝に依然としてかかえられた状態で、勇気を振り絞って聞いてみた。



「別に?他の男からの電話を、ひったくるようにもぎとられたことや、その男を下の名前で呼んでることや…ぜーんぜん怒ってないぞ?」




ひ〜っ!
お兄ちゃんの後ろには、はんにゃが見える〜!
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