あいらぶゆー2
『それでも…いいよ…』


亜沙美は視線を逸らし、フロントガラスの方を見る。


まただ。


今日のコイツには、何言っても通じねぇのかな。


亜沙美を抱けるワケねぇじゃん。


『…オマエなぁ。自分の言ってるコト分かってる?』


ふぅとため息をつき、助手席の扉を中から開けようとすると


亜沙美がオレの手をパシッと叩く。


「バカにしないでよ!私だって子供じゃないんだから、そんなコト分かってるよ」


オイオイ…逆ギレかよ。
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