あいらぶゆー2
亜沙美は力一杯、オレに両手を叩きつけてきた。


ヒョイとよけて、手首を掴む。


笑って、亜沙美の顔を覗き込んだ。


「亜沙美、どんだけ飲んだ?変なコト言ってんのは酔ってるからだろ?」


「違うよ…。


愛斗は…どうしたら手に入るの?


ねぇ…お願いだから…教えてよぉっ」


亜沙美は、オレに掴まれた腕を左右に振りながら、髪を振り乱して声をあげて泣いた。


…泣かれても。ただ、亜沙美を抱き締めてやるコトしかできなくて。



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