今度は俺が恋をする

ドキドキ保健室

「どこの調子が悪いんだ?風邪か?」



凜先輩に引っ張られた手は、いつの間にか私を覆うように体をしっかり抱きしめていた。



「凜先輩っ……!」


優しい眼差しにドキドキがもっと激しくなる。



「熱があるみたいだから寝ないとダメだぞ?」



熱なんてないって!お腹痛かっただけなのに。
でも……、いまさら言えないよぉ。



「俺に移したら良くなるぞ?」



そう言ってベッドに潜り込もうとする凜先輩。




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