恋する二人の女の子 ─夢へ続く道─
その時、星弥は首にあるものに気づいた。


「それ、何?」
「これ?ネックレス。祐希君からもらった」
「へー。いいなー」
「星弥はもらったことないの?」
「ない!一度もない」
「本当?」
「うん。誕生日は『俺とのデートがプレゼントだ』とか言うし、付き合った記念日には『ここまで付き合ってこれた日々がプレゼントだ』とか言ってるから」
「何それ?星弥からはもらってるのに?」
「本当だよ。それよりさ、聖佳は何かあげた?」

「うん。携帯ストラップ。水花の」
「だよね」
「わかってた?」
「うん。フラワーのだけ行ったって言った時にね」
「やっぱり」
「だって、それだけであの時間潰せないでしょ?」
「まぁね」


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