恋する二人の女の子 ─夢へ続く道─
泣き止んだ。長い間泣いていた。





「もう帰る時間だよ」
「もう、そんな時間?」
「うん」








電車の中で聖佳と星弥は眠っていた。







「……裕太、渡せた?」
「何とか……。ってか、何で知ってんの?」
「咲姉から」
「やっぱ?」
「相談する相手が悪い」
「だよな……。まぁ、あんなに喜んでたからいっか」





祐希の携帯にメールが入った。咲姉からだった。
「BQやるから駅から直でいつもの公園に集合。
6時頃から始めてるからそれまでに人数教えて」





祐希は裕太にメールをみせた。





「俺らもOK?」
「もち。沢山来てほしいから今メールしたんだろ」
「だよな。……乗り換えした後に返事しよ。今、起こしたらかわいそうだろ」
「だな」







乗り換えの駅まで後、20分程。






「もう着くぞ」
「二人共起きて」
「うん」


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