恋する二人の女の子 ─夢へ続く道─
ある日の夜。






「聖佳」
「何?」
「無理……しないでね」
「わかってるよ。星弥もね」
「うん、大丈夫。ありがとう」






たったこれだけのこと。けれど聖佳の不安は打ち消された。




不安なんてものは単純なもの。だから、取り除くのも簡単。


けれど繊細だから、慎重に扱わないと壊れてしまう。



見てくれる人がいる。たったそれだけなのに、不安は解消されていくんだ。

< 229 / 284 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop