君の隣に~ヤンキーの娘の恋物語~
ドアを開けて航いんだろーと言えばげっ、ヒロとか聞こえた。
……やっぱりな。
閉まってるカーテンを開ければ、航よりも航の隣にちょこんと座ってる娘に目がいった。
……何故?どういう組み合わせだ?なんで航といるんだ?
嗚呼、あの時と一緒だ。大和くんといたときに感じたこの気持ち。
したらどうだ。由姫ちゃんは俺を見るなり慌てて出て行ったじゃないか。
「ごめん、邪魔したか?」
「うーん、まあな。」
航はけろっとしたかんじで言った。
「言っとくけどお前が悪いんだからな。屋上に来ないお前が」
苛立ちを隠せない俺はきつめの言い方をしてしまう。けど悪いのは航にかわりない。
「わーりぃな。けど俺、ちょっと面白いこと分かったかも。」
「はあ?」
わけ分からん、という風に返せば、航はあ、と何かを思い出したのか人差し指を立てた。