蒼い太陽
―――――……


その時、突然辺りの瓦礫がパアッと眩い光を放ち始め、部屋は光りで満たされた。


その光りはあまりにも清浄で、温かい、胸の奥まで浸透してくる光りだった。


「キャア!!」


闇族であるミシャには、この光りは強すぎるようで自分の目を塞ぎ光から身を隠そうともがいている。


そして、光りがより一層強く部屋を満たしたかと思えば、次の瞬間その場にいた者を…生きている者達を包みどこかへ連れ去った。


残された部屋には、いまだに恐怖を露わにした真っ白な人形のような剣士達が、音を立てることもなく横たわっていた――…





―――――――……





この優しい光りは何だろう。


眩しくてなかなか目が開けられない。


「…シア、フィリシア。」


「っ誰!?」


眩い光りの中、誰かがフィリシアの名を呼んだ。


うっすらと目を開けると、夢に出てくるあの銀髪の女性が立っていた。


やはり、泣いている。


けれども、いつも両手で隠れている顔は今は真っ直ぐにフィリシアを見つめていた。


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