優しい悪魔−マキコと和夫−

又、冷たい声がした。
“今捨てれば、丁度いい復讐になる”

(でも、和夫はどうなる?
和夫は……。)

“あいつが私に何をした?
忘れるものか!”

(でも、でも、和夫は……。)

マキコは、やっかいな男に惚れられた。

「頼む! マキコ。」
和夫は泣いていた。


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