呪われた学校
「ところであなたの友達はどうしたの?」
美羽にそう言われて、私は奈美がいたことを思い出した。
「あ~奈美のこと忘れてた~!」
私はつい大声で言った。
「じゃあ探しに行かないとね!」
美羽は、私と一緒に探してくれるようだ。
「ありがとう!美羽!」
「あっ!」
私は、美羽にお礼を言う時に初めて名前を勝手に呼び捨てしていることに気付いた。
「あっ!いいのいいの!勝手に呼び捨てしても私、気にしないから!」
美羽が優しく言った。
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