EBE-地球外生命体-
「ところでシンディ」

彼女も医務室勤務だ。

もしかしたら知っているかもと思い、訊いてみる。

「同胞の遺体はどうなりましたか?」

「ああ…」

シンディは表情を曇らせる。

「お気の毒だったわよね、グレイ君…彼ならラッセル先生が検死を終えた後、遺体保管室に…」

彼女が言いかけた直後だった。

「誰か来てくれーっ!」

突然、廊下の方で声が聞こえた。

「この間のグレイの遺体がなくなっている!」


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