プラネタリウム ―流れ星に願う叶わぬ願い―
「ねぇ、勇二」
「ん?」
「私の過去……知りたい?」
「うん。知りたい」





勇二は音菜が話したいということを気づいていた。



だから、知りたいと言った。好奇心からのものではなかった。





音菜はバスを待つ約1時間の間、ゆっくりと話し始めた。
< 12 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop