プラネタリウム ―流れ星に願う叶わぬ願い―
「ここだよ」






そこは田舎らしく、古い建物だった。

「ただいま」
「こんにちは。お邪魔します」
「いらっしゃい」
「はじめまして」
「兄だよ」


兄:本木 勇一。大学一回生







家の中はとても広く、天体観測が趣味だという勇二にぴったりな部屋だと言える星がたくさん見える部屋も存在していた。







「天体観測のための部屋だよ」
「凄いね」



この部屋にあるのは観測用の望遠鏡と星に関する本、眠たくなったらここでも寝れるようにかベッドと目覚まし時計があった。





「俺が一番好きな見方はベッドに座りながら見ることなんだ」



そういうと勇二はベッドに座った。


今はまだ星は見えない。けれど、勇二は当たり前のように望遠鏡を近づけた。








何も見えない望遠鏡を覗いては楽しそうに話す。


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