プラネタリウム ―流れ星に願う叶わぬ願い―
翌日。









夕方頃から丘の上に向かう。













「やっぱり綺麗……」








長い間、静かに星を見ていた。






「……やりたいのなら、やったらいいよ。諦めて後悔しないためにもさ」
「うん……。」





「……一人が嫌なら俺が一緒に入るしさ。もう一人じゃないんだから」













なんだかんだ言っても近くに誰か居てほしい。だから、裏切られてもまた信じてしまう。



でも、裏切られることには決して慣れなかった。そしていつしか、他人を信じなくなっていた。





なのに













『もう一人じゃない』













勇二の一言で久しぶりに心から他人を信じようと思った。











そして音菜にとって、ここが大切な場所になるきっかけが起きる――
< 75 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop