プラネタリウム ―流れ星に願う叶わぬ願い―

原作本

悩んだ音菜は一樹に頼んで昨年までの原作本を貸して貰えるかどうか尋ねた。




そして、六年前までの原作本はすぐに見つかり貸して貰えた。






「恋愛物が多いな」
「うん。やっぱり恋愛がいいのかな」
「どうだろうな…。あんまり変なの書いても先生からの承諾も降りないだろうし…。まさにこれがそうじゃないかな」







『月明かりの恋』













「ざっと見ると『月の光によって狼になってしまう少年が、恋に落ちてしまった人は先生でどうしても諦めれない少年が先生までも狼にしてしまう』って話みたい」
「狼になるのがだめなの?狼が人に恋をするのがだめなの?……やっぱり…先生に恋するのがだめなの?」
「赤い線が入ってるのを見ると先生との恋じゃないかな。結ばれるはずだったのが、先生が狼じゃなくて人間に戻って人間と結婚してるのを見ると」











表現の自由を奪わないでほしい













音菜はそう思ってしまったが、学生が多く見る部活での作品は仕方ないんだと思った。子どもも見に来るし…。

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