秘密な契約と掟破りな愛

「念の為聞くが………部屋の外に合い鍵置いてんだろうな?」


「…部屋の外に鍵?そんなの物騒だから置いてないわ?」


「まさかとは思って聞くが……じゃあ、部屋の鍵今持ってんのか?」


「…鍵も鞄の中だけど」


「…はぁ。お前馬鹿も大概にしろよ。鍵無いのに家帰ろうとしてんのか?」



男は苛々しながら煙草に火を着けて、車を発進させながら呆れた口調で話しをする。



そう言えば、鍵の事は考えてなかった。ただ取り敢えず家に帰ろうと思ってただけだったもの…。


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