この手で紡ぐ神の欠片



「菜生はアタシのものです」

私はそうふざけて
近くにいた菜生を抱き締めた。

「ちょ、珠輝やめぃ!」

菜生が
顔を赤くして言うが
私はしっかりハグしてやってる。

「女の子同士も美しいと思うよ」

顎に手をあてて
ニヤニヤと笑いながら
詠人が言った。

「だけどさ、もっと燃えるような愛を――」

「灰になれや、変態」



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