この手で紡ぐ神の欠片



  *

詠人の父親、詠輝さんは
私のことを快く思ってはいない。

「珠輝、お茶持ってくから先に部屋行ってて」

「わかった」

以前きた時に、
嫌な言い方をすれば
私は追い出された。

けどまた私は、

「入るよ」

天宮家にお邪魔し
詠人の部屋に入ってきている。

何故詠人は
また私を招いたか。

私は何故また
ちゃっかり来ているのか。

後者の理由は単純だった。


――気になるから、だ。



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