この手で紡ぐ神の欠片
詠人の父親は何故
私を追い出したかを。
そう深く考える必要もないのだが
――『運 命』
馬鹿らしいけれど
食らったはずの天使の声が
頭から離れない。
複雑な表情をして
私は考え込んでいたら、
ガチャリと音がして
扉が開いた。
「お待たせー」
明るい笑顔の、
お茶が入った2つのコップを持った詠人が入ってきた。
「おぉ、おかえり詠人」
お茶を受け取りながら
私は何気なく言った。
「………」
詠人がじぃっ、と私を見た。