この手で紡ぐ神の欠片
「だから、僕は抗える」
皮肉だと思った。
私は抗えないと言うのか。
――たとえ天使を食らっても。
「北欧神話の結末を知ってる?」
詠人は言った。
私は首を振る。
「ロキ、という神がね」
私は黙って聞く。
「神々に裏切られたと思い、魔女と血を混じらせるんだ」
そこから、と詠人は続ける。
「3匹のモンスターが生まれるんだ。…世界の脅威だからね、まぁ色々あるんだけど」
少しだけなら、私も知っている。
3匹のモンスター、
フェンリル。
ヨルムンガンド。
そして――会ったことはない――ヘル。