この手で紡ぐ神の欠片
「んー告白されたからねぇ、理科室で」
飄々と詠人が言う。
「理科室かよ!屋上じゃなくて!?」
「寒いじゃん屋上。理科室に呼び出されたら菜生がいて」
「そうですか…」
呆れたのか否か脱力してしまった。
「まぁ自分には珠輝がいるし」
「よく言うよ」
誰にでも言うくせに、と
私は皮肉を言った。
「言わなきゃやってられない」
詠人が私に身を寄せた。
「形だけのふわふわした言葉は、上手く隠してくれて――」
珍しく、悲しそうな、表情。
「――楽なんだよ」
それは、本音か。
形だけのふわふわした言葉では、ないのか。
「よくわからないかも」
私は正直にそう言う。
「そうだろうね」
詠人は曖昧に笑う。