この手で紡ぐ神の欠片
冷たく言ったのだが、
それでも詠人はへらへらと笑っていた。
「屋上寒くない?」
「別に」
「僕とあんなことして温まろうよ」
「……その言葉が何より寒い」
そんなやり取りを見ていたカラスが
「お似合いサ」
からかうように言った。
本当に食べてしまおうかと思った。
私のその視線に
カラスは一度体を震わせると
真面目な調子で話し出した。
「よりにもよって、キミ達が愛し合っているのは、皮肉サ」
「愛し合ってねぇよ」
すかさず言った私に
詠人が笑い掛けた。
何が言いたいんだ貴様。
そう思ったが黙り、
カラスの言葉に
何か引っ掛かった。