この手で紡ぐ神の欠片



「あの子だけは駄目だ――だとさ」

「…なんでその話をアタシにするのかな。腹立たしいよ?」

盛大な溜め息を吐く詠人に
私は笑顔、内心複雑になりながら言った。

「ごめん、つい」

頼りない笑みを浮かべて詠人が言った。

その後いつもの調子で

「ほら。ロミオとジュリエット効果だよ、困難があれば燃えるよね?そんな僕らはまさしくロミジュリ」

そう言い切る。

「ロミジュリ言うなや」

私が強烈なデコピンをお見舞いすると
詠人は額を抑えた。

「あいたっ!」

「フェンリルの餌にするぞ馬鹿」



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