この手で紡ぐ神の欠片



私が、
彼ら親子を
壊してしまったんだ。


目の前の風景が
遠のくような感じがした。


詠人が怒鳴っていた。


その声が、
私の耳には届かなかった。


私は身を翻して、
天宮家から出て行った。



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