この手で紡ぐ神の欠片



ただ宛てもなく
走っていたのだったら
よくある感じに
格好いいし
キマるかもしれないけれど、
私の足は

何故かこの町の名の児童公園へ向かっていた。


風が体を貫いて、
痛いし、寒い。

それでも私は、
茶色い髪をなびかせて
影を連れて走った。



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