この手で紡ぐ神の欠片



公衆トイレからは
変な臭いがして、
隅っこには放置された粗大ゴミ。

この街の名を冠した
児童公園。

私はその公園に入ると、
足を止めて、
呼吸を整えた。

「……最悪だし…」

そう呟いた言葉に、
白い息が混じった。

乱れた髪を手で梳いて
私は長い溜め息を吐いて
ブランコの所に歩み寄る。

少し色褪せたブランコに、
スカートの裾を気にしながら
私は腰を降ろした。

ギシ、と小さく鳴る音。

私は冷たいブランコの鎖を握り
少しだけ、揺らす。

キィ、キィと
一定のリズムを刻んで
軋む音がする。



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