紅い月
大和屋に着くと店は物凄い勢いで燃えていた。






「誰かぁっ!火消しじゃっ!火消しを呼んでぇやっ!」






店の主人であろう男が叫んでいる。






芹沢はどこだ?






辺りを探すと芹沢は物凄い勢いで燃えている大和屋の屋根の上にいる。






「凛さんっ!!」






「隊長、土方副長と近藤局長、もう少ししたらいらっしゃるそうです。」






走ってきた沖田にそれを伝える。







「そうですか。わかりました。凛さんは危ないですから早くここを離れてください。」





沖田はそう言うと私を火の届かない場所へと移動させる。





「いえ、私が芹沢先生を止めます。」









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